2015年9月12日から12月13日にかけて、鞆の津ミュージアムで開催した企画展「障害(仮)」の記録書籍が完成しました。本書は展示の図録にとどまらず、出展作家や有識者による論考を通じ、障害/健常の境界にかかわる諸問題について、様々な視点から考えるものになっています。
紙の本は数に限りがありますので、みなさまに広くご覧いただくため、本書の電子書籍版を「BCCKS」にて公開いたしました。以下のリンク先より無料でご覧いただけます。
→ 「障害(仮)」展記録書籍@BCCKS https://bccks.jp/bcck/144157/info
なお、BCCKS版は紙版とはデザイン/レイアウトが異なるため、紙版と同じ状態でもご覧いただけるもの(PDFファイル版)をご用意しました。以下よりダウンロードできるようになっております。よろしければ、こちらのほうも、ぜひご覧いただければと思います。
→ 紙データ版は こちら より
また、記録書籍(紙の本)の入手を希望される方に向けて、本書を無料でお渡ししておりましたが、予定冊数に達しましたので、2016年7月15日で配布終了とさせていただきます。たくさんのご応募、ありがとうございました。
「障害(仮)」記録書籍の目次は以下のとおり
003 – はじめに
017 – 立ち上がれ!寝たきり芸人あそどっぐ 文・日比野和雅
024 – アウトサイドの現場から? – 小林一緒
032 – わけのわからない偶像 文・津口在五
038 – アウトサイドの現場から? – 武田憲昌
042 –「マイノリティ」と「性」、「境界線」を剥き出しで描くこと。 文・佐々木誠
047 – アウトサイドの現場から? – 滝本淳助
054 –「もし失踪するときは周りに相談しながら進めていくのがいいと思います」
ハーモニー施設長・新澤克憲インタビュー
081 – 虚ろ現な我らのかたち 文・津口在五
093 – 常識のデザイン 文・市原えつこ
097 – 境界と恐れ 文・藤井直敬
102 – ヒロイン視点から世界を見る 伊勢田勝行インタビュー
108 – アウトサイドの現場から? – 三浦和香子
112 – 人間の「障害」 文・齋藤亜矢
118 – アウトサイドの現場から? – 西川正之
122 – 四つの眼球のある風景 文・百瀬文
129 – 福祉と美術の間で 文・櫛野展正
134 – 小さい世界像の断片を奇集する奇人の館 文・ヴィヴィアン佐藤
140 – 編集後記 文・田中みゆき
「障害(仮)」
2016年3月発行
監修 / 鞆の津ミュージアム
執筆 /
市原えつこ ヴィヴィアン佐藤 佐々木誠 齋藤亜矢
田中みゆき 日比野和雅 藤井直敬 百瀬文
櫛野展正
津口在五
編集・構成 / 田中みゆき
ブックデザイン / 平松るい 堀翼
写真 / 立堀和仁(展覧会場写真) 櫛野展正
協力 / 伊藤ガビン
印刷・製本 / シナノパブリッシング株式会社
発行元 / 鞆の津ミュージアム
助成 / 日本財団 NIPPON FUNDATION