岡部 昌生(おかべ まさお) 1942年生まれ。記憶や歴史の痕跡をテーマとしたフロッタージュ作品や土によるドローイングなど、大がかりな作品で国際的に知られる。1980年代後半より近代の痕跡を作品化するプロジェクトを国内はもとよりアジア、中東、オーストラリア等世界各地で展開。2007年ヴェネチアビエンナーレ日本館で、「わたしたちの過去に、未来はあるのか」をテーマに参加した。本展では、そのなかから被爆都市広島が旧日本軍の拠点であったという加害と被害の二つのヒロシマを象徴する旧宇品駅プラットフォームの縁石を9年かけてフロッタージュした〈THE DARK FACE OF THE LIGHT〉4000点から再構成する。
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