○ ごあいさつ ○
本展は、当館の母体・社会福祉法人 創樹会が運営する障害者支援施設「あゆみ苑成人寮」で暮らす内海 卓雄 (うつみ たくお)さんが生み出した様々な表現を一堂に集め、お伝えするものです。1957年生まれの内海さんは、聴覚に障害があるため声を通じた会話ができず、文字によるコミュニケーションも難しいのですが、持ち前の生活力と器用さとを存分にいかしながら、これまで多くの支援者や他の仲間たちと長らく暮らしを共にし、数々の多彩な創作的営みを日常的に続けてきました。
最も得意で愛好する手芸では、小物入れやバッグといった日用品をはじめ、ふぞろいな円形のパッチワークをあしらった丸くて四角いクッションから、平らな立体をつなぎ合わせた独自のぬいぐるみ人形まで、丁寧な裁縫でいろいろとつくりあげていきます。それらの数は膨大なものですが、生地の縁を縫い合わすその針と糸さばきには驚くばかり。使う道具は布やテープでくるみ、自分好みにカスタマイズ。家の絵をよく描いていた時期もありました。はたまた模写をすれば、絶妙なバランスをしたかたちや文字が現れ出ます。図像に沿ってカットした紙類の切り貼りからはスクラップブックが増えていく。合間をぬってパズルに掃除、その他もろもろ。常に何やらすることだらけ。毎日忙しく手を動すうちに、その日その日が終わり、いつの間にか歳をとる。「楽しんで!」と伝える時に、英語では「Enjoy yourself!」とも言うそうですが、誰にとっても、暇や退屈という深い淵を前に自分自身を喜ばせる術を知っていることは、生きるうえでこのうえもなく大切なこと。そんなふうに、自分以外の誰に宛てられるわけでもなく延々と繰り返される活動の中で生まれたチャーミングな物体が、そうでなければ縁遠かったはずの人と人を結びつけ、誰かの喜びにつながることもあるのだから、創作というのは不思議なものとしかいいようがありません。今日も内海さんは何かに没頭し、たのしい時間をつくっています。
〈 展覧会詳細 〉
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企画展|たくさんのえん – 内海卓雄のしごと
会期|10月10日(木)~ 12月29日(日)
時間|10:00~17:00 ※ 入館|無料
休館日|月・火曜(ただし祝祭日は開館)
主催|社会福祉法人 創樹会 鞆の津ミュージアム
◎おしらせ◎
現在、展示入れ替え中の為、休館しております。
詳細など、後日お知らせいたします。
《ごあいさつ》
本展は、セラミックレーベル 〈SHOKKI〉を講師にお迎えし2024年3月と4月に当館で行われたワークショップ『SHOKKIの陶芸教室』に参加いただいた皆さまがつくり出した陶芸作品の全数百点と、SHOKKIがこれまでに制作した陶器のいくつかをあわせてお伝えするものです。参加者はそれぞれ粘土を素材に手びねりで自由にかたちをつくり、絵付けや釉薬がけ(あるいは、その完成イメージ画の作成)を自身で体験されました。その工程の後、窯で焼成され完成したものが本展には集まっています。
SHOKKIは2013年に活動を開始。これまで、手びねりによる器やオブジェなどさまざまな一点ものの陶器を制作してこられました。まるで「素人」がつくったかのようにも感じられるかたちがSHOKKI作品の大きな特質であるとすれば、それらは一見「誰にでもつくれそう」という意味での普遍性や親しみを宿しています。そんなふうに、どこかで見覚えがあったり、いつかつくったことさえありそうなものなのに、店頭でこの類の器を見かけることはほとんどないのではないでしょうか。崩れ歪み整わないかたちや手ざわりといった「ゆるさ」や「隙」が、均質性や効率を重んじる大量生産時代の商品には求められない肌理であることもまたひとつの道理だからです。他方、そのようなノイズに満ちた私たちの「不完全さ」を肯定しつつ換骨奪胎し、見たことのあるような/ないような不思議なものを生み出すのがSHOKKIなのだと言えるかもしれません。
世の中的な〈うまい/へた〉とか〈よい/わるい〉は決定的なものでは全然なく、たえず循環し輪廻するもの。本展には、そんな二項対立の「ものさし」だけでは計りきれない(私たちの分身みたいな)たくさんの謎のかたちが共存しています。皆さま、この機会にぜひどうぞお楽しみください。
SHOKKIは2013年にスタートしたハンドメイドのセラミックレーベル。
「ま、いっか。」くらいの気楽さと自由さで、食器や花瓶、オブジェなど、一点もののプロダクトの企画と制作をします。
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【展覧会情報】
企画展|『みんなのとうげい』
会期|2024年4月27日(土)〜6月30日(日)
時間|10:00 – 17:00 〈入場無料〉
休館日|月・火 (ただし、祝祭日は開館)
会場|鞆の津ミュージアム(福山市鞆町鞆271-1)
主催|社会福祉法人 創樹会 鞆の津ミュージアム
協力|SHOKKI、『SHOKKIの陶芸教室』に参加いただいた皆さま、とっておきの芸術祭 in ふくやま
ごあいさつ
社会福祉法人 創樹会は福山六方学園の創設以来、知的な障がいのある人たちの人生を支えてきました。その中で私たちは、法人の各事業所を利用されている皆さんが暮らしの中でつくる表現を、福山六方学園の名称にちなんで〈 FUKUROKU ART 〉と呼び、様々な創作支援活動を行なっています。こうした活動の中から生まれた作品はこれまで、公募展で入賞したり国内外の展覧会を通じて紹介されるなど、各方面で知っていただく機会を得てきました。それぞれ自由に表現できる環境を用意すべく、試行錯誤を続けています。
法人の恒例行事として毎年開催して参りました本展は、通算18回目を迎えることができました。絵画、イラスト、木工、陶芸、縫い物など、それぞれの表現を通して「はじめまして」とご挨拶申し上げます。つくり手の多様な感性や生き方が映し出される固有な表現の数々を、この機会にぜひどうぞご覧ください。
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第18回 FUKUROKU ART はじめまし展
会 期:2024年3月9日(土)- 4月7日(日)10:00 – 17:00
休館日:月・火曜日(祝日は、開館) 入場無料
会 場:鞆の津ミュージアム (福山市鞆町鞆271-1)
主 催:社会福祉法人 創樹会
お問い合わせ:鞆の津ミュージアム tel:084-970-5380
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《 ごあいさつ 》
休日や空いた時間を利用して、趣味の活動に没頭する。あるいは、理想にぴったりの製品が見つからないので自分好みにDIYでつくってみたり、日曜画家となって絵筆を動かす。はたまた、とりこになったつくり手の作品を蒐集すべく、古書店や骨董市へ定期的に通う。そんなふうに、与えられた環境では満足できず、自分でも何かをやってみたという経験は誰にでも一度はあるのではないでしょうか。
もちろん、私たち庶民という「無名」のつくり手が暮らしの中で生み出すそれらの小さな表現はプライベートなものであるがゆえ、他の誰かに知られる機会は多くありません。そもそも、広く発表することが念頭におかれていないものも少なくないでしょう。ほかならぬ自分自身の喜びにもっぱら仕える表現は、つくり手それぞれの人生を刻み込んだまま、あちこちで無数に眠っているというわけです。
絵を描く・工作をする・歌を唄う・音を奏でる・服を編む・物を集める・店に通う、などなど。本展はそのような、学校・仕事・家事・育児といった人生その時その時で軸となる営みの「外」で生まれた様々な表現をお伝えするものです。それらは、つくり手が自らの社会的役割から解き放たれる放課後や休日や合間や暇を費やして夢中となったこと、すなわち、文字通り〈日曜〉における創造の賜物。であると同時に、それなしでは得られないごく個人的な快楽と幸福を作者自身にもたらすという意味では、(他人のことはいざ知らず)心の底から安らげる時間としての〈日曜〉をつくることでもあるといえるのかもしれません。
私たちの生存をひそかに支える〈日曜〉の制作にふれる機会をつくること。それが本展のねらいのひとつです。何かと忙しいこの世の中でわずかでもたのしく生きのびていくためには、決して「不要不急」などではありえない、それ自体が生きることの中心を占めるような遊びや休息が必須なのではないでしょうか。
■ 出展者|関サト子、嶋暎子、奥村隆子、堀江日出男、堀尾聡、寺坂直毅、コレノナ、市田誠
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【 展覧会情報 】
企画展|『日曜の制作学』
会期|8月20日(日)〜 12月30日(土)
時間|10:00 〜 17:00 〈 入館無料 〉
休館|月・火(ただし祝祭日は開館)
会場|鞆の津ミュージアム(広島県福山市鞆町鞆271-1)
主催|社会福祉法人創樹会 鞆の津ミュージアム
協力|新井家の皆さま、嶋裕子、ボギー(ヨコチンレーベル)、NPO法人 こえとことばとこころの部屋(ココルーム)、ぬか つくるとこ、
堀尾平安喜、つるけんたろう、一般社団法人 日本放送作家協会
【関連イベント】
日曜の音楽家たち
2023年11月11日(土) 16:00-18:00
ゲスト 数の子ミュージックメイト、田口史人
生きのびるための趣味
2023年11月18日(土) 16:00-18:00
ゲスト 寺坂直毅
『日曜の制作学』 関連イベント
< 概要 > これまでに無数の自主制作版レコードを蒐集してきた田口史人さんと、卒業式の合唱など私歌版音源を「身内音楽」と名付けて蒐集を続ける数の子ミュージックメイトさんの両者をお招きし、職業的音楽家ではないつくり手が世に出したレコードを生で聞かせていただきながら、プライベートな営みや親密圏で生まれる音に刻まれた「ふつう」の人たちの創造力について、おふたりの対話をうかがいます。 数の子ミュージックメイト プロフィール プロではない一般市民による歌・演奏・声など生活の記録を収めた音源を「身内音楽」と名付け、2011年ごろより主にリサイクルショップなどで収集開始。集める記録媒体はレコード・CD・カセットテープなど様々。ライブストリーミングスタジオDOMMUNEを中心に都内で活動中。 田口 史人 プロフィール 1967年神奈川県生まれ。大型レコード店舗勤務を経て、2003年に高円寺で自主制作版専門店「円盤」、2020年に伊那市で「黒猫」をオープン。現在は店の運営と並行してあらゆるレコード事情を社会背景とともに話す「レコード寄席」というトークショーを全国各地で行っている。著書に『レコードと暮らし』など。 **************************************************************************************************************************** 申し込みは、 |
【関連イベント】
『日曜の制作学』 関連イベント
< 概要 > ラジオ・テレビの視聴をはじめ、全国にあるデパートめぐりのほか、音楽番組の研究や番組内舞台装置のミニチュアによる再現など多彩な趣味をもち、これまで人生の様々な局面で趣味に救われて来たという放送作家で本展出品者の寺坂直毅さんをお招きし、私たちの生を支える趣味という営みについてお話しいただきます。 寺坂直毅 プロフィール **************************************************************************************************************************** 申し込みは、 |
ごあいさつ
社会福祉法人 創樹会は福山六方学園の創設以来、知的な障がいのある人たちの人生を支えてきました。その中で私たちは、法人の各事業所を利用されている皆さんが暮らしの中でつくる表現を、福山六方学園の名称にちなんで〈 FUKUROKU ART 〉と呼び、様々な創作支援活動を行なっています。こうした活動の中から生まれた作品はこれまで、公募展で入賞したり国内外の展覧会を通じて紹介されるなど、各方面で知っていただく機会を得てきました。それぞれ自由に表現できる環境を用意すべく、試行錯誤を続けています。
法人の恒例行事として毎年開催して参りました本展は、通算17回目を迎えることができました。絵画、イラスト、木工、陶芸、縫い物など、それぞれの表現を通して「はじめまして」とご挨拶申し上げます。引き続くコロナ禍の中ではございますが、つくり手の多様な感性や生き方が映し出される固有な表現の数々を、この機会にぜひどうぞご覧ください。
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第17回 FUKUROKU ART はじめまし展
会 期:2023年2月4日(土)- 4月2日(日)10:00 – 17:00
休館日:月・火曜日(祝日は、開館) 入場無料
会 場:鞆の津ミュージアム (福山市鞆町鞆271-1)
主 催:社会福祉法人 創樹会
お問い合わせ:鞆の津ミュージアム tel:084-970-5380
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ごあいさつ
広島県知的障害者福祉協会 事業部会 文化・芸術活動の部では今秋、コロナ禍をはさんで3年ぶりとなる展覧会として、第7回 『どや、◯◯じゃろ!』を開催するはこびとなりました。これまで本展では、障害のある方々が生み出した絵や立体など様々な作品を展示してきましたが、このたびは趣向をかえ、利用者さんそれぞれの日常と切っても切り離せない私的な物品や営みを集めて、それにまつわるエピソードと一緒に展示いたします。
他人には何の変哲もないけれど、本人にとってだけは他をもって代えられない楽しみや心の拠り所となっているものやこと。いつも肌身離さず持ち歩いている何か、こだわりのある日用品、いつのまにかしているくせみたいな行為、なんだかわからない不思議な創作物などなど、誰にも共感されないかもしれないごく個人的な「宝」を通じて、持ち主のひそかな価値観や想いにふれてみる。
そんなふうに、「わたし」と「あなた」の間にある小さくて大きい異なりを感じ取る体験を重ねるなかで、私たちは互いの存在を認め合えるようになるのかもしれません。本展が、そのきっかけのひとつとなることを願います。
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展覧会|第7回 『どや、◯◯じゃろ!』
会期|2022年10月29日(土)〜12月30日(金)
時間|10:00〜17:00
休館日|月・火(祝祭日は開館)
入館|無料
会場|鞆の津ミュージアム(福山市鞆町鞆271-1)
主催|広島県知的障害者福祉協会事業部会 文化・芸術活動の部
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最新情報は、鞆の津ミュージアムfacebook、instagramでもお伝えしております。
内容|持ち主にとってだけひそかな価値のある様々な〈私物〉を集めた企画展《私物の在処》の図録。他人には何の変哲もないただ普通のどこにでもある物なのに、捨てるに捨てられず、他をもって代えがたい。本書には、そんな全94組95名分の私物とその来歴を収録しています。それぞれの人生にねざした〈ライフスペシフィック〉な私物に映し出されるばらばらな「普通」のかたち。巻末には、画家・作家の瀬尾夏美さんによる寄稿「押入れに続く旅」も掲載しました。鞆の津ミュージアム館内でお買い求めいただけます。通信販売でも購入できますので、ご希望の方は下記をご覧ください。
本の詳細
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図録 『私物の在処』
2021年3月発行
価格|770円(税込)
判型|A5
頁数|116
編集|鞆の津ミュージアム
発行|社会福祉法人 創樹会
助成|公益財団法人 福武財団
< 目次 >
06. 私物の図版
100. 展示風景
108. 押入れに続く旅|瀬尾夏美
110. 私的な神をでっちあげる〜『私物の在処』展について|津口在五
114. 広報物一覧
115. 展示構成・会場マップ
※ 本図録は、以下の展覧会図録として発行するものです。
企画展|『私物の在処』
会期|2020年11月23日〜2021年5月23日
会場|鞆の津ミュージアム
主催|社会福祉法人 創樹会 鞆の津ミュージアム
助成|公益財団法人 福武財団
展示企画|津口在五
会場展示|津口在五 三宅良子
広報物デザイン|森田晃平
◎書籍の通信販売はじめました◎
こちらのサイトでご購入いただけます → tomonotsu online shop
過去の展覧会図録(原子の現場 / 世界の集め方 / 文体の練習 / かたどりの法則 / ここの出来事)もありますので、あわせてご覧ください。
ご不明点・詳細・お問い合わせは、鞆の津ミュージアム(084-970-5380)かinfo@abtm.jpまで
この度、通信販売で過去の展覧会図録をご購入いただけるようになりました。
通販サイト → tomonotsu online shop
原子の現場 2017.5.3 – 2017.8.20 詳細こちら |
世界の集め方 2017.12.16 – 2018.3.4 詳細こちら |
文体の練習 2018.6.30 – 2018.9.2 詳細こちら |
かたどりの法則 2018.11.30 – 2019.3.3 詳細こちら |
ここの出来事 2019.11.9 – 2020.3.8 詳細こちら |
私物の在り処 2020.11.23 – 2021.3.7 ※2021.5.23まで会期延長 詳細こちら |
ある地域・空間で実際に経験された出来事やある場所にしかないものをめぐって生み出された独自の創作的表現をお伝えする企画展『ここの出来事』図録。出品者への聞き取りにくわえ、トークイベントでお呼びした遺品整理人・小島美羽さんによる「孤独死」自作模型についてのお話や、出品作品《物語るテーブルランナー》についてうかがった作家・鴻池朋子さんへのインタビューも収録しています。
本の詳細
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図録 『ここの出来事』
2021年3月発行
価格|¥660(税込)
編集|鞆の津ミュージアム
発行|社会福祉法人 創樹会
< 目次 >
04. 出展物紹介
22. 展示風景
■ 創作活動についての聞き取り
30. 永沼幸子さん
36. 伊藤益郎さん
42. 古谷巌さん
48. 桜水孝一さん
54. 米田寿美さん
■ 関連トークイベント
60. 小島美羽 (遺品整理人)|2019年12月19 @鞆の津ミュージアム
68. 鴻池朋子 (美術家)|2020年1月26日 @鞆の津ミュージアム
82. 此処の戸戸の個個〜『ここの出来事』展について|津口在五
90. 広報物一覧 / 展示案内図
(B6判:右綴じ92ページ)
——–>本図録は、以下の展覧会図録として発行するものです。
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
企画展|『ここの出来事』
会期|2019年11月9日〜2020年3月8日
会場|鞆の津ミュージアム
主催|社会福祉法人創樹会 鞆の津ミュージアム
展示企画|津口在五
会場展示|津口在五 三宅良子 田島美帆
広報物デザイン|森田晃平
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過去の展覧会図録(原子の現場 / 世界の集め方 / 文体の練習 / かたどりの法則 / 私物の在処)もありますので、あわせてご覧ください。
ご不明点・詳細・お問い合わせは、鞆の津ミュージアム(084-970-5380)かinfo@abtm.jpまで
2018年11月30日(土)〜2019年3月3日(日)にかけて、鞆の津ミュージアムで開催した企画展『かたどりの法則』の図録が完成しました。
本書は、勝楽佐代子さん・森富茂雄さん・富永武さん・綾野月美さん・深澤優典さんへの聞き取りを収録。
また、2018年度に開催した企画展、『文体の練習』と『かたどりの法則』の3つの企画展は、2017年度・2018年度と進めてきたアーカイブ事業の一環として行われたものということもあり、テーマが「収集」「言葉」「再現」と、生活の中でつくり出された記録にまつわる様々な表現をお伝えする3部作という形になっています。対象を見聞きし集め、言葉で書き記し、保存・再現して伝える、という流れになっています。
——–>目次
04.出展者の表現・作品紹介
24.展示風景
32.勝楽佐代子・進さん夫妻の創作についての聞き取りから
37.森富茂雄さんへの聞き取りから
43.富永武さんへの聞き取りから
49.綾野月美さんへの聞き取りから
54.深澤優典さんへの聞き取りから
60.イベントレポート
64.代わりのある生活 –『かたどりの法則』展について 津口在五
72.出展者一覧
74.広報物一覧
75.展示構成・会場マップ
(B6判:右綴じ76ページ)
——–>
かたどりの法則
2019年6月発行
販売価格 ¥500(税込)
発行 鞆の津ミュージアム
助成 日本財団
<展覧会>
企 画 津口在五
会場展示 津口在五 三宅良子 田島美帆
広報物デザイン 森田家分室
<図録>
編 集 津口在五 三宅良子
編集補助 田島美帆
協 力 森田晃平
◎書籍の通信販売はじめました◎
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過去の展覧会図録(原子の現場 / 世界の集め方 / 文体の練習 / ここの出来事 / 私物の在処)もありますので、あわせてご覧ください。
ご不明点・詳細・お問い合わせは、鞆の津ミュージアム(084-970-5380)かinfo@abtm.jpまで
2018年6月30日(土)〜9月2日(日)にかけて、鞆の津ミュージアムで開催した企画展『文体の練習』の図録が完成しました。
本書は、佐藤修悦さん・美馬あけみさん・松尾政輝さんへの聞き取りにくわえ、会期中に開催した大原大次郎さんによるワークショップ<空書>を、誌面に書き起こして再現し、大原さんがお話しされた言葉とともに、当日の様子をご覧いただけます。
また、2018年度に開催した企画展、『文体の練習』と『かたどりの法則』の3つの企画展は、2017年度・2018年度と進めてきたアーカイブ事業の一環として行われたものということもあり、テーマが「収集」「言葉」「再現」と、生活の中でつくり出された記録にまつわる様々な表現をお伝えする3部作という形になっています。対象を見聞きし集め、言葉で書き記し、保存・再現して伝える、という流れになっています。
——–>目次
04.出展者の表現・作品紹介
30.展示風景
38.佐藤修悦さんへの聞き取りから
44.美馬あけみさんへの聞き取りから
49.松尾政輝さんへの聞き取りから
本展関連イベント紹介
54.ワークショップ|大原大次郎<空書>
58.トーク|山下メロ 「ファンシー絵みやげ講義」
60.お手本はどこにある -『文体の練習』展について 津口在五
68.出展者一覧
70.広報物一覧
71.展示構成 / 会場マップ
(B6判:右綴じ72ページ)
——–>
文体の練習
2019年6月発行
販売価格 ¥500(税込)
発行 鞆の津ミュージアム
助成 日本財団
<展覧会>
企 画 津口在五
会場展示 津口在五 三宅良子 田島美帆
広報物デザイン 森田家分室
<図 録>
編 集 津口在五 三宅良子
編集補助 田島美帆
協 力 森田晃平
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2017年12月16日(土)〜2018年3月4日(日)にかけて、鞆の津ミュージアムで開催した企画展『世界の集め方』の図録が完成しました。
本書は、三松三朗さん・塩見實さん・藤井徳夫さん・LUMMYさん・山本信太さんへの聞き取りと精神科医・星野概念さんに寄稿して頂いた『「ない」ものがある安心感』を収録しています。
また、2018年度に開催した企画展、『文体の練習』と『かたどりの法則』の3つの企画展は、2017年度・2018年度と進めてきたアーカイブ事業の一環として行われたものということもあり、テーマが「収集」「言葉」「再現」と、生活の中でつくり出された記録にまつわる様々な表現をお伝えする3部作という形になっています。対象を見聞きし集め、言葉で書き記し、保存・再現して伝える、という流れになっています。
——–>目次
04.出展者の表現・作品紹介
28.展示風景
34.三松三朗さんへの聞き取りから
38.塩見實さんのへの聞き取りから
43.藤井徳夫さんへの聞き取りから
48.LUMMYさんへの聞き取りから
54.山本信太さんの創作についての聞き取りから
60.「ない」ものがある安心感 星野概念
62.途方もない目や耳や手や足 津口在五
72.出展者一覧
74.広報物一覧
75.展示構成 / 会場マップ
(B6判:右綴じ76ページ)
——–>
世界の集め方
2018年3月発行
販売価格 ¥500(税込)
発行 鞆の津ミュージアム
助成 日本財団
展示企画 津口在五
会場展示 津口在五 三宅良子
編 集 津口在五
デザイン 森田家分室
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過去の展覧会図録(原子の現場 / 文体の練習 / かたどりの法則 / ここの出来事 / 私物の在処)もありますので、あわせてご覧ください。
ご不明点・詳細・お問い合わせは、鞆の津ミュージアム(084-970-5380)かinfo@abtm.jpまで
内容|企画展『原子の現場』図録。本展は、原子爆弾により被爆した方や戦争経験者、直接には戦争経験のない世代の人たちによる核や戦争やその記憶をめぐる表現をお伝えするもの。作品図版にあわせて、出展者への聞きとりにくわえ、美術評論家・椹木野衣さんによる論考を収録。さらに、グラフィックデザインを担当していただいた森田晃平さんには、本展広報物を解説する文章を寄稿いただきました。
本の詳細
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図録|原子の現場
2018年3月発行
価格|¥500(税込)
編集|鞆の津ミュージアム
発行|社会福祉法人 創樹会
助成|公益財団法人 福武財団
< 目次 >
04. 出展者の表現・作品
36. そして音が消えた〜「原子の現場」をめぐる表現があらわれるところ|椹木野衣
42. 岡田黎子さんの聞き取りから
48. ガタロ「身体的風景論」(@6/17 鞆の津ミュージアムでのトークから)
54. 大江泰喜さんの創作についての聞き取りから
56. 追補の戦争〜「原子の現場」グラフィックデザイン解説|森田晃平
64. 孤独の場所からの伝言〜「原子の現場」展について|津口在五
72. 出展者一覧
74. 展示風景
79. 展示構成/会場マップ
(B6判:右綴じ80ページ)
——–>本図録は、以下の展覧会図録として発行するものです。
企画展|『原子の現場』
会期|2017年5月3日〜2020年8月20日
会場|鞆の津ミュージアム
主催|社会福祉法人創樹会 鞆の津ミュージアム
助成|公益財団法人 福武財団
展示企画|津口在五
会場展示|津口在五 三宅良子
広報物デザイン|森田晃平
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過去の展覧会図録( 世界の集め方 / 文体の練習 / かたどりの法則 / ここの出来事 / 私物の在処)もありますので、あわせてご覧ください。
ご不明点・詳細・お問い合わせは、鞆の津ミュージアム(084-970-5380)かinfo@abtm.jpまで
《 ごあいさつ 》
本展は、福祉の現場から生まれた様々な雑貨を集めてお伝えするものです。全国各地にある障害者支援施設や家庭では、日々、仕事や日課として創作活動が行われていますが、そこでつくられるのは絵や立体物といった「作品」だけではありません。それらを意匠的素材に用いた手づくりによる服飾品・食器・文房具、お菓子やおもちゃなど、日常的に使い味わうことのできる生活の品々も生み出されています。近年は、DTP環境の普及とインターネットを介したオンライン製造・販売の一般化、郷土の伝統文化やデザイナーとの協働といった動きを通じて、多様な商品が自在に姿を現すようにもなりました。また、その工程には、作者の興味や特性をよく知る共同製作者としての支援員によるアイデアや手作業が欠かせません。ものづくりをするケアの現場には、相手の力を利用して投げる合気道のように、作者/作品の強みや可能性をうまく生かしながら、遠くに届ける媒介者が必要だからです。
そのようにして、身につける・ものを入れる・食べる・綴る・飾る・遊ぶ・贈る…ことのできるかたちをまとった雑貨は、買う人と作者を(文字通り)密接に結びつける縁(よすが)となるでしょう。それらは、私たちの暮らしを豊かにしてくれるだけでなく、買い求めることが作者の喜びや経済的還元にもつながっていく。所有し、生活の中で使ってはじめて感じられる親しみもあるはずです。この意味で、心に響く雑貨をつくることは、買う人と作者の間に橋を渡し、その関係をより近しいものへと編み直す営みでもあるのかもしれません。
「幸せ」を意味する福祉/welfareは、語源的に「いい旅」「争いなく共に在る」のように〈よき生〉といった意味合いをもつ言葉。作者それぞれにとっての享楽的な創作や遊びから生み出される雑貨は、つながりのなかった人と人を驚きでもってつなぎ、買う人の生にもたのしさと幸せをもたらすというわけです。そんなふうに、作品鑑賞とはまた異なる仕方で「福祉」を世にひらくメディアとしての雑貨の今日(こんにち)を、ぜひどうぞご覧ください。
【 出展 】
tomoni art(北海道)、アート活動支援室ぴかり(北海道)、つがるねっと バナナの樹(青森)、社会福祉法人 光林会(岩手)、アートリンク うちのあかり(秋田)、NOZOMI PAPER Factory(宮城)、アトリエ・ソキウス(宮城)、多夢多夢舎 中山工房(宮城)、unico(福島)、社会福祉法人 白蓮福祉会(新潟)、Wajiya(石川)、OIDEYOハウス/風の工房(長野)、リベルテ(長野)、アトリエ ART・ON(群馬)、TERAS company(栃木)、紙好き工房 空と海(千葉)、工房集(埼玉)、クラフト工房La Mano(東京)、KOMONEST(東京)、玉川福祉作業所(東京)、かすたねっと(東京)、チャレンジ(東京)、株式会社torinoko(京都/東京)、studio COOCA(神奈川)、NPO法人 八峰会(山梨)、HAHAHANO.LABO(静岡)、藤花荘(愛知)、ワークサポートみやこ 凸凹(岐阜)、やまなみ工房(滋賀)、一般社団法人ダウンズタウンプロジェクト(三重)、Po-zkk(和歌山)、たんぽぽの家 アートセンターHANA/good job!センター香芝(奈良)、NPO法人スウィング(京都)、NPO法人Salut(京都)、いろいろ(京都)、みずなぎ鹿原学園nu-tan(京都)、西淡路希望の家(大阪)、poRiff(大阪)、あとりえすずかけ(兵庫)、アートスペースからふる(鳥取)、エクス和紙の館(島根)、ぬか つくるとこ(岡山)、3番のりば/ひとは窯(広島)、広島ひかり園(広島)、ほっとスペースぽんぽん(広島)、はんぷ工房 結(山口)、大江泰喜(愛媛)、ガラス工房あゆみ(香川)、器れもん/れもんワークス/れもん徳島アートスタジオ(徳島)、アートセンター画楽(高知)、工房まる(福岡)、アトリエブラヴォ(福岡)、MUKA(福岡)、リトルアトリエスイッチ(大分)、MINATOMACHI FACTORY(長崎)、第二天水学園(熊本)、しょうぶ学園(鹿児島)、kiitos (鹿児島)、若竹福祉会(沖縄)、
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【 展覧会情報 】
会期 | 2021 年 11 月 13 日(土)〜 2022 年 6月 26日(日)※会期、延長しました。
時間 | 10:00〜17:00
休館 | 月・火曜日(祝祭日は開館。年末年始〈12.31~1.4〉は休館)
会場 | 鞆の津ミュージアム(広島県福山市鞆町鞆 271-1)
入館 | 無料
主催 | 社会福祉法人創樹会 鞆の津ミュージアム
助成 | 公益財団法人 エネルギア文化・スポーツ財団
広報物デザイン | COCHAE
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【関連イベント】
『ここの出来事』 関連イベント
< 内容 > 遺品整理会社で働くスタッフとして、現場経験をふまえつつ孤独死の現場を細部まで丁寧に再現したリアルなミニチュアを制作している小島美羽さんをお迎えし、エンディング産業展以外ではあまり展示されることのないミニチュアの現場をいくつか実際に見させていただきながら、模型にこめられた思いや孤独死の現実についてお話をうかがいます。 ********************************************************************************* 小島 美羽 プロフィール 1992年埼玉県生まれ。郵便局勤務を経て、2014年より遺品整理クリーンサービス(株式会社ToDo-Company)に所属し、遺品整理やごみ屋敷の清掃、孤独死の特殊清掃に従事する。2016年より業務の一環として、孤独死の現場を再現したミニチュアの制作を独学で開始。それらの模型は国内外のメディアやSNSで話題となった。2019年には『時が止まった部屋:遺品整理人がミニチュアで伝える孤独死のはなし』(原書房)を出版。 |
《 ごあいさつ 》
どこにでもある何でもない物なのに、他をもって代えがたい。捨てるに捨てられず、家の中に長年とっておいてあるようなもの。例えば、家族がつくった人形や工作や絵・歌声を録音したカセットテープ・手紙や日記・スナップ写真・お土産・愛用の衣類や文房具や携帯電話・お菓子の空袋・雑貨・レシート・偶然に道で拾った石やがらくたなどなど、その他もろもろ。それらは、物それぞれの来歴を知らない人にとって、何の変哲もないただの物にすぎません。しかし持ち主にとっては、ここにしかない宝物だということさえあるでしょう。
本展はそのような、ある誰かひとりの生(せい)にとってだけひそかな価値をもつ様々な個人の持ち物を集め、お伝えするものです。「作品」は誰もがつくるわけではありませんが、身のまわりの日用品に固有の意味を持たせるという営みは日常に遍在し、誰もがいつのまにか行っています。それは、ありふれた物に特別な居場所を与え、ごく私的に価値あるものへ変質させるひとつの表現術にほかなりません。それがなければ、なぜかさびしい。「芸術/art」の語源が「技術/ars」にあることを思い起こすなら、このたび光を当てるのは、自らの生を支える技法としての芸術だといえます。
これまで当館では、障害の有無や有名無名にかかわらず、既存の美的規範にとらわれない独自の創作的表現を紹介してきました。そのような常識からの逸脱によって特徴づけられる「アウトサイダー・アート」は、近年ひろく注目を集めています。とはいえ、何がアウトサイド=「外」であるのかは、時代や場所や文化や人に相対的で常に同じとは限らず、「内」すなわち(今ここで)常識と考えられていることがらと表裏一体。こちらの「普通」は、あちらの「特殊」というわけです。
外を外たらしめている内、すなわち「普通」とは一体どのようにかたちづくられているのでしょうか。誰かのくせや人生にねざした〈ライフ・スペシフィック〉とでもいうべき私物の中に、私たちのばらばらな「普通」とその尺度をのぞいてみる。自分の中にこそ「外」はひそんでいるのかもしれません。
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【 展覧会情報 】
会期 | 2020 年 11 月 23 日(月・祝)〜 2021 年 3 月 7 日(日) 5月23日(日)
時間 | 10:00〜17:00
休館 | 月・火曜日(ただし祝祭日は開館。年末年始の休館あり)
会場 | 鞆の津ミュージアム(広島県福山市鞆町鞆 271-1)
入館 | 無料
主催 | 社会福祉法人創樹会 鞆の津ミュージアム
助成 | 公益財団法人 福武財団
協力 | 出展物をご提供いただくみなさん
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※新型コロナウィルス感染症対策のため、ご入館の際は、マスクの着用・手指のご消毒・検温・連絡先のご記入のご協力をお願いしております。
詳しくは、こちらをご覧ください。➡当館の感染症予防対策
ごあいさつ
本展は、社会福祉法人 創樹会を利用しているみなさんがふだんの生活や活動の中で生み出した表現や作品に光を当て、ご紹介するものです。
それぞれの価値観や生き方を映し出す多様な創作物を、この機会にご覧ください。
新型コロナウィルス感染症防止対策のため ご来館の皆さまへのお願い
○ご入館の際は○
- ・マスクを常時ご着用ください
- ・手洗いorアルコールにより手指をご消毒ください
- ・検温にご協力ください(非接触式体温計を使用)
- ・連絡先をご記入ください
○展示室でのご鑑賞中は○
- ・できる限り、お客様同士の間を開け「密」をお避けください
- ・飛沫拡散予防のため、大きな声での会話はお控えください
- ・作品や展示台、壁などに触らないようにしてください
《以下のような場合、ご来場いただけません》
- ★37.5℃以上の発熱がある時
- ★咳が出る・喉が痛いなど、ご体調のすぐれない時
ご協力ほど、どうぞよろしくお願いいたします。
社会福祉法人 創樹会について
社会福祉法人 創樹会は、福山六方学園の創設以来60年にわたって、知的な障がいのある人たちの人生を支えてきました。福山六方学園の名称にちなんで、法人の事業所を利用されているみなさんが生み出す作品を 〈 FUKUROKU ART 〉と呼び、「作品が輝けば、作者も輝く」という考え方のもと、様々な創作支援活動を行っています。
社会福祉法人 創樹会 HP → こちら
《 ごあいさつ 》
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太陽が⻄から昇ってくるのではないことを知ってはいても、東の方角のどのあたりから昇るのか。具体的には、どの山の向こうから、どの家々の間から毎朝、顔を見せるのかは、なかなかすぐに答えられないものです。同じように、自宅で使う水道水はどの水源地から流れてきて、手のひらの中のスマートフォンを動かす電気はどんな電柱を通って送られてきているか。あるいは、いま住んでいる街の名前の由来であるとか、毎日通っている道沿いにいつの間にかできていた空き地にもともと何が建っていたのかを、皆目、思い出せない。といったこともよくあることでしょう。
いつも変わることなく昨日も今日も明日も到来すると思っているものを日常と呼ぶ、とします。そのようにありふれたなじみのある日常の断片は、ふだん、それほど意識にのぼってくることはありません。身近すぎて特段、注意を向けることがないからこそ、全然知らないことだらけというわけです。とはいえもちろん、誰かに知られていてもいなくても、遠くであれ近くであれ、私たちの日常がくりひろげられるそれぞれの現在地には、固有の自然や歴史や人間関係のなりゆきがあり、それにねざした、あるいは翻弄される無数の生や死があります。
本展は、ある特定の地域や空間で経験された出来事やある限られた場所にしかないものをめぐって生み出された独自の創作的表現をお伝えするものです。どんな日常もいつかどこかで必ず終わり、ただなくなって忘れ去られていきますが、現にあった「ここ」のことがらをつぶさに見聞きした結実としてのそれらの表現は、そこにあるのに知ることのなかった日常の幅と厚みを伝えてくれるでしょう。そこには、私たちの様々な「普通」が映し出されているに違いありません。
《 出展者 》
永沼 幸子
古谷 巌
高田 周
伊藤 益郎
桜水 孝一
米田 寿美
鴻池 朋子
水落 裕子
石月 誠人
◎イベント情報◎ ※イベントは終了いたしました。
小島美羽トークイベント
2019年12月21日(土)
詳細→こちら
鴻池朋子トークイベント
2020年1月26日(日)
詳細→こちら
【 展覧会情報 】
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会期 | 2019 年 11 月9日(土)〜 2020 年 3 月 8 日(日)
時間 | 10:00〜17:00
休館 | 月・火曜日(ただし祝祭日は開館。年末年始〈12/30〜1/3〉は休み)
会場 | 鞆の津ミュージアム(広島県福山市鞆町鞆 271-1)
入場無料
主催 | 社会福祉法人創樹会 鞆の津ミュージアム
協力 | みはらアーカイブス、特別養護老人ホーム 淡路ふくろうの郷、アノニム・ギャラリー、藁工ミュージアム、ハンズクラフト秋田、関越自動車道 越後川口サービスエリア、NPO法人 地域たすけあいネットワーク、遺品整理クリーンサービス(株式会社ToDo-Company)
【関連イベント】
『ここの出来事』 関連イベント
< 内容 >
国内外各地の旅先で出会う人々から聞き取った個人的な「物語」をもとに手芸作品を生み出す 《 物語るテーブルランナー 》 プロジェクトを現在も継続して行なっている美術家の鴻池朋子さんをお迎えし、ご自身の制作活動についてさまざまにお話いただきます。 ********************************************************************************* 鴻池 朋子 プロフィール 1960年秋田県生まれ。 |
< 展覧会 >
社会福祉法人 創樹会 60周年記念
FUKUROKU ART 『蔵出し』展
社会福祉法人 創樹会は、福山六方学園創設以来60年にわたって、知的な障害のある人たちの人生を支えています。
私たちはこれまでに、法人の事業所を利用されているみなさんが生み出す創作物を福山六方学園の名称にちなんで〈FUKUROKU ART〉と呼び、様々な創作支援活動を行ってきました。
「作品が輝けば、作者も輝く」という考えのもと、個の尊厳を守り、それぞれにやりたいことを自由にできる環境用意すべく、試行錯誤を続けています。そうした活動の中から生み出された創作物は、公募展で入賞したり、国内外の展覧会を通じて紹介されるなど、各方面から、みなさんの表現を知っていただく機会をえることができました。
社会福祉法人 創樹会の60周年を記念して開く本展では、今日までにつくられた膨大な創作物全体の中より、そのごく一部をお伝え致します。
是非、ご覧いただき、表現に映し出される多様な感性や生き方にふれてみてください。
社会福祉法人 創樹会のホームページは、こちら
社会福祉法人 創樹会のFacebookは、こちら
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日 時:2019年8月10日(土)〜9月8日(日)
時 間:10:00〜17:00
休館日:月・火曜日(ただし、祝祭日は開館)
入館料:無料
会 場:鞆の津ミュージアム
主 催:社会福祉法人 創樹会
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< 展覧会 >
広島県知的障害者福祉協会 第6回作品展
『どや、〇〇じゃろ!』展
広島県知的障害者福祉協会 事業部会 文化・芸術活動の部では、昨年度に引き続き、日々、事業所や家庭で創作されている障がいのある人たちの作品をご紹介する作品展を開催致します。
この作品展は、これまで創作活動に取り組んできた事業所の皆さんに呼びかけ、ジャンルの違いや上手下手など様々な評価を乗り越えた「私のところの素敵な作品」たちに登場を願うものであり、「どや、〇〇じゃろ!」という、お互いの自慢話に花を咲かせようと企画されました。お陰様でこの作品展をとおして、「こんなのはいいね!」「こんな考え方や表現もあるんだ!」「私のところにもこんな人がいる!」「よしっ、うちでも取り組んでみるか!」と発奮してくださる支援スタッフの支援スタッフの皆さんが多くなっていると聞きました。
第6回目となる今回展も、生活や活動の中から生まれた楽しい表現や素敵な作品をご紹介し、その嬉しさや力強さを多くの人々に発信したいと思います。今回も会場を「鞆の津ミュージアム」にて開催します。
是非、ご覧いただき、障がいのある人たちの人生を彩るひとつの手段として「障害のある人たちの文化・芸術活動」に目を向けていただければ幸いです。
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日 時:2019年7月6日(土)〜7月28日(日)
時 間:10:00〜17:00
休館日:月・火曜日(ただし、祝祭日は開館)
入館料:無料
会 場:鞆の津ミュージアム
主 催:広島県知的障害者福祉協会 文化・芸術活動の部
主 幹:広島県知的障害者福祉協会 事業部会(文化・芸術活動の部)
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折元 立身 『Postcard Drawings from London + Berlin』
ごあいさつ 本展は、美術家・折元立身が近年制作を開始した 新作《ポストカード・ドローイング》シリーズを 初公開するものです。折元は 2017年5月、23 年間にわたり介護してきた自身の母・男代 (おだい) を亡くしてから、旅や仕事で国内外各地へ出向いた際、 現地で買い求めた絵はがきにそこで見聞きしたことをドローイングとともに綴り、滞在先から亡き母へ宛てて投函するという実践を続けてきました。 このたびご紹介するのは、2018年のロンドンおよびベルリン滞在時に描かれ、母と暮らした自宅へ郵送された220枚のポストカードのうち、不備なく届いた213枚の中から選ばれた100枚となります。 折元はこれまで、認知症であった母との日常的な介護生活をユーモラスに映像化する《アート ママ》 シリーズや、パンを顔面にくくりつけた異形の姿で街に出るパフォーマンス《パン人間》、豚や鶏といった家畜と交歓する《アニマルアート》などでみられるように、演劇的な手法を用いながら、「こちら」と「あちら」の境界を見つめる様々な作品を発表。食事や排泄の介助のようにまわりから見えなくなっている厳しい現実の一面や、「普通/標準」から逸脱した存在を公共空間に出現させるという仕方で、自分とは異なるものたちの生への想像力を喚起し、「私たち」の輪郭を問い続けてきました。 本作《ポストカード・ドローイング》は、折元から亡き母に差し出された返信が来ることのない絵はがきです。「俺の中では、おばあちゃん死んでないからね」と折元が言うように、それは、まるでこの世に生きている母と言葉を交わすかのような身ぶりから生まれたものにほかなりません。母への愛や惜別の想いを膨大な時間をかけて態度で示すという意味で、代表作《アートママ》の現在形とも言うべき本作。みなさま、この機会にぜひ感じてみてください。 【展覧会情報】 |
*展示情報など随時更新いたします。最新情報は、鞆の津ミュージアムFacebookをご覧ください。
鞆の津ミュージアムFacebook→こちら
『かたどりの法則』
ごあいさつ 大切な人に似せた人形を縫う、石を刻んで像を建てる、プラモデルの型を取る、眼前の花を描き写す。あるいは、生き物に模した細工を神に供える、亡くなった人が遺した形見に持ち主の存在を感じとる。本当はそこにない。だけど、ある。そんなふうに、何かをかたどった「模型」は不思議なあり方をしています。もちろん、いくら実物そっくりでも、もとになった何かとよく似ているだけの物体にすぎないのも確かなこと。にもかかわらず、単なる「もの」に対して特別な想いを重ね合わせ、あたかもそれがひとつの生命であるかのように接してしまうということもまた、かたどられたものにまつわる私たちの現実にちがいありません。 《 出展者 》 勝楽 佐代子 以上、10名
◎イベント情報◎ ※イベントは、終了いたしました。 富永武トークイベント 福山工業高校計算技術研究部制作 VR体験会 菊地浩平トークイベント 小田原のどかトークイベント 【 展覧会情報 】 展覧会『かたどりの法則』 |
*展示情報・イベント情報の最新情報は、鞆の津ミュージアムのFacebookをご覧ください。
【関連イベント】
『かたどりの法則』 関連イベント
< 内容 >
長崎の爆心地に建てられていた矢形標柱や戦後日本の公共空間における女性裸体像の建立史などの研究を通じて、「彫刻」がもつ意味を問い続ける彫刻家・小田原のどかさんをお迎えし、かたどることについてお話いただきます。 ********************************************************************************* 小田原 のどか プロフィール 985年宮城県生まれ、東京在住。彫刻家。彫刻・銅像・記念碑研究。博士(芸術学)。版元運営。最近の論文に「長崎・爆心地の矢印:矢形標柱はなにを示したか」(『セミオトポス12』所収)。近著に『彫刻 SCULPTURE1』、『彫刻の問題』(白川昌生、金井直との共著)、共編に『原爆後の七〇年 – 長崎の記憶と記録を掘り起こす』。 |
【関連イベント】
『かたどりの法則』 関連イベント
< 内容 >
ぬいぐるみ・フィギュア・操り人形・着ぐるみなど、私たちの想いや感情が様々に交わる「人形」文化の研究を行う菊地浩平さんをお迎えし、人形というメディアを通してみえてくる私たちのすがたについてお話いただきます。 ********************************************************************************* 菊地 浩平 プロフィール 1983年埼玉県生まれ。日本学術振興会特別研究員(PD)、早稲田大学文化構想学部 表象・メディア論系助教等を経て、現在、早稲田大学、首都大学東京等で非常勤講師。研究対象は人形文化全般。著書に『人形メディア学講義』(河出書房新社)がある。 |
< 内容 >
福山工業高校計算技術研究部にて、体験できるVRは以下の通り: ********************************************************************************* 福山工業高校計算技術研究部のプロフィール 福山工業高校 電子機械科計算技術研究部は、広島の歴史や文化を継承する取り組みとして、被爆前の広島の街並みを再現したVRをはじめ、様々なVRを緻密な調査にもとづいて制作し、各地で発表を続けています。本イベントでは、これまでに発表された《VR爆心地》など、いくつかの VR を実際に体験できることになりました。 |
【関連イベント】
『かたどりの法則』 関連イベント
< 内容 >
〈俺が飲まなきゃだれが飲む〉と題し、釜ヶ崎の「からくり博士」こと本展出展者・富永武さんから、自作のからくり人形にこめた想いなどについて、おおいに語っていただきます。 ********************************************************************************* 富永 武 プロフィール 1948年大阪府生まれ。中学卒業後、様々な仕事をして暮らしたのち、2013年頃より釜ヶ崎で生活。2014年頃、図書館で手に取った西洋からくり人形の書物に触発され、独学でからくり人形の創作を開始した。自らが飲酒したビールの空き缶を切って成形した素材など身近な材料を使いながらも、ユーモラスで複雑な動きを実現するその活動からついた愛称は「からくり博士」。 |