2017090911273617844_1.jpg

< 展覧会 >

広島県知的障害者福祉協会 第四回作品展

『どや、〇〇じゃろ!』展

 広島県知的障害者福祉協会 事業部会 文化・芸術活動の部では、昨年度に引き続き、日々、事業所や家庭で創作されている障がいのある人たちの作品をご紹介する作品展を開催致します。

 この作品展は、これまで創作活動に取り組んできた事業所の皆さんに呼びかけ、ジャンルの違いや上手下手など様々な評価を乗り越えた「私のところの素敵な作品」たちに登場を願うものであり、「どや、〇〇じゃろ!」という、お互いの自慢話に花を咲かせようと企画されました。お陰様でこの作品展をとおして、「こんなのはいいね!」「こんな考え方や表現もあるんだ!」「私のところにもこんな人がいる!」「よしっ、うちでも取り組んでみるか!」と発奮してくださる支援スタッフの支援スタッフの皆さんが多くなっていると聞きました。

 第4回目となる今回展も、生活や活動の中から生まれた楽しい表現や素敵な作品をご紹介し、その嬉しさや力強さを多くの人々に発信したいと思います。今回も会場を「鞆の津ミュージアム」にて開催します。

 是非、ご覧いただき、障がいのある人たちの人生を彩るひとつの手段として「障害のある人たちの文化・芸術活動」に目を向けていただければ幸いです。

*******************************************************************
日 時:2017年9月3日(日)〜9月18日(月・祝)
時 間:10:00〜17:00
休館日:月・火曜日(ただし、祝祭日は開館)
会 場:鞆の津ミュージアム
主 催:広島県知的障害者福祉協会 文化・芸術活動の部
*******************************************************************

2017080711335716152_3.jpg

〜 『原子の現場』 関連イベント 〜

【 廣中正樹さんのトークイベント 】

現在開催中の自主企画展『原子の現場』関連イベントとして、 5 歳 10 ヶ月の時に広島の原爆で被爆した経験をもつ廣中正樹さん (本展出展者 / 福山市在住) に、自作体験画の前で、ご自身の被爆体験を語って頂けることになりました。
参加をご希望の方は、当館に電話をいただくか、 info@abtm.jp 宛にメールでご予約ください。

****************************************************************

廣中正樹さんの語り 〜広島原爆 5 歳 10 ヶ月の体験 「父子のわかれ」 〜

日 時:2017年8月20日 (日) 
時 間:13:00~14:00
場 所:鞆の津ミュージアム館内 
定 員:20名
参加日:無料 


廣中 正樹 (ひろなか まさき) 

 1939 年生まれ。 5 歳 10 ヶ月のとき、 爆心地より 3.5km 地点で被爆。 定年退職後、 原爆の現実を伝えようと、 自身の経験 と記憶にもとづき、 被爆し翌日亡くなった父親との別れや当時の様子を絵と文章にまとめた。 それらを紙芝居として使いながら、 各地で被爆体験の証言を続けて いる。 元 ・ 福山市原爆被害者の会会長。 本展では、 その自作原画を展示中。

****************************************************************

※ ご予約を頂いた方には、数日以内にご予約確定をお知らせするメールをお送りいたします。ただし、まれにメールの不具合などでご予約メールがこちらに届かない場合がございますので、メールを送ったのに返信がしばらくないという方がおられましたら、電話にて当館までお問い合わせください。

(鞆の津ミュージアムTEL:084-970-5380)

2017080711335716152_1.jpg
〜 『 原子の現場 』 関連イベント 〜
【 VR 映像体験会 】
鞆の津ミュージアムで開催中の自主企画展『原子の現場』関連イベントとして、福山工業高校 電子機械科 計算技術研究部のみなさんが現在制作をすすめている、広島での原爆投下時における爆心地の様子を再現した VR 映像体験会を開催することになりました。

VR体験会に参加をご希望の方は、 info@abtm.jp 宛にメールでお名前と人数をお知らせのうえ、事前にご予約をお願い致します。
 
みなさま、ぜひ、ご体験ください。
*********************************************************************************************************************************************************************

日 時: 8月17日(木)14:00〜16:00
場 所:鞆の津ミュージアム館内
定 員:15〜20名程度
参加費:無料

※ ご予約を頂いた方には、数日以内にご予約確定をお知らせするメールをお送りいたします。ただし、まれにメールの不具合などでご予約メールがこちらに届かない場合がございますので、メールを送ったのに返信がしばらくないという方がおられましたら、電話にて当館までお問い合わせください。

(鞆の津ミュージアムTEL:084-970-5380)

event.abcd.jpg
〜 『原子の現場』関連イベント 〜

【 木版画ワークショップ 】

現在開催中の鞆の津ミュージアム自主企画展『原始の現場』関連イベントとして、出展者である「A3BC:反戦・反核・版画コレクティブ」のみなさんをお迎えし、木版画ワークショップを開催することになりました。

新宿のインフォショップ「Irregular Rhythm Asylum」を拠点に各地で活動されているA3BCメンバーのサポートのもと、「核」「戦争」「生」を題材にそれぞれ木版画を作ります。制作した木版画を使って、布や紙やTシャツなど各自お持ちよりいただくお好みのメディアへ自由に印刷してみましょう。
みなさま、ぜひともご参加ください。


<当日、持参いただきたいもの >
 
? 版画を刷れる布
Tシャツ、エコバック、端切れなど、なんでもOKです。
※ 油性の黒インクで印刷するため、生地の色が濃いと、絵が見えにくくなります。
※ タオルなど起毛が多いものは適しません。
? 下絵
版画にしたい自作の絵、Tシャツにしたい写真、コピーライトフリーなデザインなど、好きな下絵をご準備ください。当日、その場で描いてもOKです。
? その他
汚れてもいい服装でのご参加、またはエプロンなどをご用意ください




日 時:2017年7月8日(土)

時 間:13:30開始〜17:00頃まで

参加費:500円

会 場:鞆の津ミュージアム館内

定 員:10名程度

予約方法:参加者氏名と参加人数を info@abtm.jp 宛までメールにてお送りください。


※ ご予約を頂いた方には、数日以内にご予約確定をお知らせするメールをお送りいたします。ただし、まれにメールの不具合などでご予約メールがこちらに届かない場合がございますので、メールを送ったのに返信がしばらくないという方がおられましたら、電話にて当館までお問い合わせください。

(鞆の津ミュージアムTEL:084-970-5380)

event.gataro.jpg
〜 『原子の現場』関連イベント 〜

【 ガタロトークイベント 】

現在開催中の鞆の津ミュージアム自主企画展『原始の現場』に出展頂いているガタロさんのトークイベントを開催することになりました。
日時は6月17日(土)16:00頃より。鞆の津ミュージアム館内で始めたいと思います。題して「身体的風景論」。

ガタロさんはご自身の仕事道具である掃除用品を描いた作品で知られますが、これまで、被爆地である広島と向き合いながら、原爆や戦争を題材に創作活動を続けて来られました。

いかに当事者性をもって広島の問題をひきうけることができるかという思いから、ガタロさん自身により「身体的風景論」と命名された本トークでは、清掃夫として働き始めるより以前に作られたというほとんど公開されたことのない「幻」の連作『共演の森』や、1985年に描かれた『豚児の村』など作品にこめた思いをお話して頂きます。

みなさま、ぜひともご参加ください。




日 時:2017年6月17日(土)

時 間:16:00頃開始〜17:00頃終了

参加費:無料

会 場:鞆の津ミュージアム館内

定 員:20名

イベントは、終了致しました。たくさんのご参加ありがとうございました。

2017060315540246193.jpg
   広島平和記念資料館所蔵「原爆の絵」(複製)

広島平和記念資料館には、市民が自らの被爆体験にもとづき描いた絵が収蔵されている。原爆の実相を伝えるこれらの絵は、NHKなどの呼びかけによって1974-75年、2002年の2度にわたって収集された。その他にも寄贈された作品を含めると、総数は約4,000点を超える。本展では、それらの原画をもとに複製した「原爆の絵」数点を展示。

 

※画像の無断使用や転載はご遠慮ください。

2017052616515947691.jpg
  

広島県立福山工業高等学校電子機械科
計算技術研究部
 

広島県内の歴史・遺産を継承するため、2010年より、被爆地である広島の街並などをCGVRで再現するプロジェクトを開始。本展では、被爆の記憶を継承する試みとして、中国軍幹部司令部に学徒動員され勤務していた岡ヨシエ氏の証言や研究部独自の調査をもとに、原爆投下時における司令部の様子をCGで再現した『継承〜中国軍幹部司令部』を上映する。

    

14-A3BC.jpg
     A3BC:反戦・反核・版画コレクティブ

2014年結成。新宿「Irregular Rhythm Asylum」を拠点に活動する木版画集団。戦争、核兵器=虐殺の無い世界、核発電=被爆の無い世界を求め、木版画によるポスターやビラ、布バナー、Tシャツ、そしてジンを作成。それらを通じてアートとメディアと民衆の融合の可能性を探っている。本展では、戦後の原子力と戦争をめぐる歴史を表現した「反戦反核版画すごろく」などの作品を展示。

2017052616514545452_2.jpg
   平井 有太(ひらい ゆうた)

1975年東京生、NYの美大SVA卒。エネルギーのポータルサイト「ENECT」編集長。2012年、福島市にて「土壌スクリーニングプロジェクト」事務局着任。著書『福島』、『ビオクラシー』(共にSEEDS出版)など。311以降、福島内外でインタビュー(ソーシャルスケープ)を継続中。2016年、生命と多様性、循環と持続可能性をテーマとする企画展『BIOCRACY』をChimPom キュレーションのもと開催。今回は、福島を広島に伝える試み。

©️平井有太 Courtesy of the artist and garter gallery, Tokyo. Photo by Yuki Maeda
2017052616514545452_1.jpg
   鈴木 智(すずき さとる)

 
1962年生まれ。北海道在住。本展では、自作絵本『絶滅危惧種』の原画を展示する。


2017052616514545452.jpg
   瀬尾 夏美(せお なつみ)

1988年東京生まれ。宮城県在住。土地の人びとのことばと風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。2012年より3年間、映像作家の小森はるかとともに岩手県陸前高田市に拠点を移し、制作を行う。現在は小森とのユニットで、巡回展『波のした、土のうえ』『遠い日|山の終戦』を全国各地で巡回中。去年より、陸前高田で編んだ物語『二重のまち』をもって広島を歩きはじめた。本展では、これらを組み合わせた展示を行う。

2017052616510946717_2.jpg
   岡部 昌生(おかべ まさお)

1942年生まれ。記憶や歴史の痕跡をテーマとしたフロッタージュ作品や土によるドローイングなど、大がかりな作品で国際的に知られる。1980年代後半より近代の痕跡を作品化するプロジェクトを国内はもとよりアジア、中東、オーストラリア等世界各地で展開。2007年ヴェネチアビエンナーレ日本館で、「わたしたちの過去に、未来はあるのか」をテーマに参加した。本展では、そのなかから被爆都市広島が旧日本軍の拠点であったという加害と被害の二つのヒロシマを象徴する旧宇品駅プラットフォームの縁石を9年かけてフロッタージュした〈THE DARK FACE OF THE LIGHT4000点から再構成する。

2017052616510946717_1.jpg
     大江 泰喜(おおえ やすき)

2001年生まれ。中学1年生の頃より、広島市内にある「ボーダレスアートスペースHAP」に通い始め、ダンボールやテープ、マジックなど身近な素材を使って創作活動を行う。2016年には、ChimPomのキュレーションによる企画展『大江泰喜・会田誠「原爆が 落ちる前
落ちた後」』が開催。本展では、原爆投下「前」と「後」の原爆ドームのかたちを立体やイラストで表現した作品を展示する。

2017052616510946717.jpg
   ガタロ

1949年生まれ。印刷会社やキャバレーのボーイ、日雇いなど様々な職業を経て、現在は、広島市内にある「基町ショッピングセンター」の清掃夫として毎朝働きながら、潜伏30年。自身の仕事道具である掃除用品を描いた絵で知られる。他方、現実社会への疑義を忘れないことを根本理念に、被爆地である広島の歴史と向き合う創作活動を続けてきた。本展では、『饗宴の森』『豚児の村』など原爆や戦争を題材に生み出された作品を展示する。

 

2017052616501744944_2.jpg
                   ジミー・ツトム・ミリキタニ

1920年アメリカ生まれ。生後、親の故郷である広島で育ち、太平洋戦争開戦直前にアメリカへ戻る。第二次世界大戦中より約4年間、敵性外国人としてアメリカの日系人強制収容所で生活。戦後、料理人などを経て、晩年はニューヨークで路上生活者として暮らしながら創作活動を行っていた時期もある。2006年、自身の人生を描いたドキュメンタリー映画『ミリキタニの猫』が公開され、話題となった。2012年逝去。本展では、猫や植物など生き物や自然をはじめ、収容所の風景を描いた作品や原爆ドームを題材に制作された作品を展示する。

2017052616501744944_1.jpg
  

  

ゆだ苑所蔵「被爆者の絵」

ゆだ苑は、山口県に住む原爆被爆者の支援活動や平和推進活動などを行っている施設。県内の被爆者保養施設と核兵器廃絶運動の拠点として1968年に設立された施設が前身で、山口県民の被爆者が描いた体験画も収集してきた。本展では、ゆだ苑所蔵の被爆者による絵を展示する。

※画像の無断使用や転載はご遠慮ください。
2017052616501744944.jpg
     岡田 黎子(おかだ  れいこ)

1929年生まれ。旧制高等女学校2年生の時に学徒動員され、毒ガスで知られる大久野島で働く。原爆投下後、市内に入り被爆者の救護支援活動をした際に二次被爆。戦後、美術教師を務めたのち、自らの戦争加害性に向き合いながら、戦時経験をもとに絵本2冊を自作し、自費出版した。証言活動や平和運動にも携わる。本展では、それら絵本の原画を展示。

※画像の無断使用や転載はご遠慮ください。

2017052616494247693_3.jpg
   藤登 弘郎(ふじと ひろお) 
  1936年生まれ。国民学校4年生のとき、呉の学校からきのこ雲を目撃。定年退職後、被爆の記憶を後世に伝えようと、趣味を生かして創作を開始。「無言の証人」として市内に現存する被爆建物をはじめ、被爆樹木ついで原爆慰霊碑を巡って水彩画を制作し、3冊の作品集としてそれぞれ自費出版した。本展では、それらの原画を展示する。
2017052616494247693_2.jpg
  横田  礼右(よこた ひろすけ)

 

  1941年生まれ。4歳の時、爆心地より7km付近の自宅で被爆し、爆風で割れたガラスが額に突き刺さる。阪神・淡路大震災に衝撃を受けて防災士の免許そ取得後、創作活動を開始。自身の体験を伝えるべく、幼少時に目撃した被爆者の姿に触発された作品など、原爆を題材にした制作をこれまで続けてきた。本展では、自作した絵や立体作品を展示する。

   
2017052616494247693_1.jpg
           辛木 行夫 (からき ゆきお)

1929年生まれ。爆心地より3km付近の自宅にて被爆。
勤務していた会社の国内外勤務を経て、ドイツに長期滞在。その間に絵画を学び、自ら目撃した原爆被災の様子を回想しつつ、十数年かけて連作形式の絵画を11枚制作した。その作品を展示する個展を数回開催した後、立命館大学国際平和ミュージアムに寄贈。本展では、それらの作品から5点を展示する。 

   
2017052616494247693.jpg
廣中 正樹(ひろなか まさき)

1939年生まれ。5歳10ヶ月のとき、爆心地より3.5km地点で被爆。定年退職後、原爆の現実を伝えようと、自身の経験と記憶にもとづき、被爆し翌日亡くなった父親との別れや当時の様子を絵と文章にまとめた。それらを紙芝居として使いながら、各地で被爆体験の証言を続けている。元・福山市原爆被害者の会会長。本展では、その自作原画を展示する。 

 
2017051815130646372.jpg
◎鞆の津ミュージアム+Cafeのご紹介◎


鞆の津ミュージアムに隣接する鞆の津ミュージアム+Cafeでは、コーヒーや紅茶などのお飲物のほか、ランチやデザートをお召し上がりいただけます。
季節にあわせたデザートやお飲物も限定メニューとしてご用意しています。
鞆の津ミュージアム+Cafeの詳しい情報は、Facebook(こちら)をご覧ください。
営業時間:10:00−15:00
定休日:月・火曜日

201706231455219862.jpg
季節に合わせたメニューをご用意しています。
6月からは、◉ レモンスカッシュ ◉ が登場です!!
暑い季節にさっぱり、スッキリ!いかがですか?

2017062316294122222.jpg
カフェの定番メニューです。
画像をクリックしていただくと大きな画像でご覧いただけます。

2017062315475817556_1.jpg

2017062315475817556_2.jpg
〜 『原子の現場』関連イベント 〜
【 椹木野衣トークイベント 】
5月3日(水祝)より開幕する鞆の津ミュージアム次回自主企画展『原子の現場』関連イベントとして、美術批評家の椹木 野衣さんをお迎えしたトークを開催することになりました。
「核」や「原子」をめぐって生まれる表現についてなど、展覧会にまつわるテーマで様々にお話頂きます。


日 時:2017年5月13日(土)

開 場:17:30 / 開演:18:00 〜 終了: 19:30

参加費:500円(受付にてお支払い頂きます)

会 場:鞆の津ミュージアム館内

定 員:30名

予約方法:参加者氏名と参加人数を info@abtm.jp 宛までメールにてお送りください。


※ ご予約を頂いた方には、数日以内にご予約確定をお知らせするメールをお送りいたします。ただし、まれにメールの不具合などでご予約メールがこちらに届かない場合がございますので、メールを送ったのに返信がしばらくないという方がおられましたら、電話にて当館までお問い合わせください。

(鞆の津ミュージアムTEL:084-970-5380)

2017042620290017782.jpg

<鞆の津ミュージアム自主企画展>

『 原子の現場 』


私たちまわりには、差別や偏見、それにもとづくヘイトスピーチなど、個別生を蔑ろにする不可視暴力や対立が日常的に存在しいます。また現在でも、世界各地で命を奪い合う非道な戦争や争い絶えることがありません。そのように、私たちの存在を交換可能な「数」として無きものとする態度には、私たちがそれぞれ様々なことを感じ思う心身をそなえた生身の人間である、という当然の事実への想像力が欠如しているのではないでしょうか。

 

 本展は、原子爆弾で被爆した経験を持つ方や戦争経験者が自身の体験をもとに自作した創作物をはじめ、直接の戦争経験はない世代の者たちが制作した核や戦争やその記憶にまつわる表現を展示するものです。

 ひとりの市民が現にこの世で体験した尋常ならざる現実にもとづく表現は、そこで感じられた「現場」の様子を伝えようとする一人称の伝言に他なりません。それは、不条理な仕方で奪われてしまった生記録であると同時に、心に秘められている多様な想いや記憶を映し出す鏡でもあります。私たちは、自分が感じたことを直接には他者と分有できないという意味で、極めて「孤独」な存在と言えるでしょう。しかし、私たちはこの鏡を通じて個別の生とその記憶にふれることで、今ある言葉やかたちには現すことさえできないような空前絶後の現実を想像し、そのような経験を受け継いでいく機会を手に入れることができるはずです。

 

 生の固有性をめぐるこのような交感を行う中で、私たちは互い生を尊重し、共在るための方法を考え始めることができるのかもしれません。

 


 

《出展作家》


廣中 正樹、辛木 行夫、横田 礼右、藤登 弘郎、岡田 黎子、ゆだ苑所蔵「被爆者の絵」、ジミー・ツトム・ミリキタニ、ガタロ、大江 泰喜、岡部 昌生、瀬尾 夏美、鈴木 智、平井 有太、A3BC:反戦・反核・版画コレクティブ、

広島県立福山工業高等学校電子機械科 計算技術研究部、広島平和記念資料館所蔵「原爆の絵」(複製)



↑上の画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。

 

<展覧会基本情報>


会期:201753日(水・祝)〜 820日(日)

開館:10:00-17:00   

休館日:月・火曜日(祝祭日は開館) 

観覧料:無料

主催:社会福祉法人創樹会
鞆の津ミュージアム

協力:福山市人権平和資料館、広島県立図書館、大久野島毒ガス資料館、広島県立福山工業高等学校電子機械科
計算技術研究部、福山大学人間文化学部 メディア・映像学科、gallery
G
、ボーダレスアートスペースHAPIrregular Rhythm Asylum、広島平和記念資料館、一般財団法人 山口県原爆被爆者支援センターゆだ苑、立命館大学
国際平和ミュージアム、
辛木哲夫、マサ・ヨシカワ、表具処 軸源

助成:公益財団法人 福武財団


 

◉出展作家紹介◉

 

※出展作家の画像をクリックすると詳細がご覧いただけます。

 

2017052713443542238.jpg 2017052713443542238_1.jpg 2017052713443542238_2.jpg 2017052713452942264.jpg
 廣中 正樹ひろなか まさき  辛木 行夫 からき ゆきお  横田 礼右 よこた ひろすけ  藤登 弘郎 ふじと ひろお
 

2017052713452942264_1.jpg

 

2017052713452942264_2.jpg

 

2017052713460542239_1.jpg

 

2017052713460542239_2.jpg

  岡田 黎子 おかだ れいこ   ゆだ苑所蔵「被爆者の絵」   ガタロ   大江 泰喜 おおえ やすき
 

2017052713460542239_3.jpg

 

2017052713460542239.jpg

 

2017052713463742241_2.jpg

 

2017052713463742241.jpg

岡部 昌生 おかべ まさお ジミー・ツトム・ミリキタニ 平井 有太 ひらいゆうた 瀬尾 夏美 せお なつみ

 

2017052713463742241_1.jpg

 

2017052713470742239.jpg

 

2017052713470742239_1.jpg

 

2017053015230210404.jpg

 

鈴木 智 すずき さとる A3BC:反戦・反核・
 版画コレクティブ
広島県立福山工業高等学校
 電子機械科 計算技術研究部
広島平和記念資料館所蔵
「原爆の絵」
(複製)

 

◉イベント情報◉

5月13日(土) 18:00-19:30  『椹木野衣 トークイベント』
6月17日(土)  16:00-17:00  『ガタロ  トークイベント』
7月 8日(土)  13:30-17:00  『A3BC 木版画ワークショップ』
8月17日(木) 14:00-16:00  『VR体験イベント』
8月20日(日)  13:00-14:00 『廣中正樹  トークイベント』

 

※展覧会・イベントは、全て終了いたしました。たくさんの方のご来場、誠にありがとうございました。

 

みなさまのご来館、お待ちしております。

展覧会・イベントなどの情報は、随時、更新致します。

ホームページとあわせてfacebook(コチラから)もご覧下さい。

 



2017032216334019298.jpg

FUKUROKU ART 第14回 はじめまし展
本展は、ふだん福山六方学園で生活をしているみなさんが生活の中で生み出した表現や作品に光をあて、ご紹介するものです。
それぞれ異なる価値観や生き方を映し出す多様な創作物をこの機会にぜひともご覧ください。
会 期:2017年3月17日(金)〜3月31日(金)10:00-17:00
休館日:月・火曜日
観覧料:無料
会 場:鞆の津ミュージアム
主 催:社会福祉法人 創樹会
後 援:福山市、福山市教育委員会
<次回展『Re: 解体新書』関連イベントのお知らせ>
 

11月12日(土)より始まる鞆の津ミュージアム次回企画展『Re: 解体新書事始』(りかいたいしんしょ ことはじめ)と題してふたつのトークイベントを開催することになりました。

講師として、解剖学者・美術評論家の布施英利さんと脳科学者・茂木健一郎さんのおふたりにお越し頂き、私たちのからだをめぐる様々なお話をして頂くことになっております。定員は、各40名。

予約をご希望の方は、お名前と参加人数を info@abtm.jp 宛てにメールでお知らせください。

みなさまのご参加をお待ちしております。


<企画展関連イベント詳細情報>


『Re: 解体新書 事始』その弐


201610151611197484_1.png

講師プロフィール

茂木 健一郎 (もぎ けんいちろう

脳科学者。1962年東京生まれ。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。専門は、脳科学、認知科学。
「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究するとともに文藝評論、美術評論などにも取り組んでいる。

 











 

講  師:茂木 健一郎
日  時:2017年1月29日(日)
時  間:18:00〜19:30
会  場:鞆の津ミュージアム
定  員:40名(要予約)
参加費:500円(当日、会場受付にてお支払いください。)
 
予約をご希望の方は、お名前と参加人数を info@abtm.jp 宛てにメールでお知らせください。

<次回展『Re: 解体新書』関連イベントのお知らせ>
 

11月12日(土)より始まる鞆の津ミュージアム次回企画展『Re: 解体新書事始』(りかいたいしんしょ ことはじめ)と題してふたつのトークイベントを開催することになりました。

講師として、解剖学者・美術評論家の布施英利さんと脳科学者・茂木健一郎さんのおふたりにお越し頂き、私たちのからだをめぐる様々なお話をして頂くことになっております。定員は、各40名。

予約をご希望の方は、お名前と参加人数を info@abtm.jp 宛てにメールでお知らせください。

みなさまのご参加をお待ちしております。


<企画展関連イベント詳細情報>


『Re: 解体新書 事始』その壱は、終了いたしました。


201610151611197484.png

講師プロフィール

布施 英利 ふせ ひでと)

解剖学者・美術評論家。1960年生まれ。東京藝術大学・大学院美術研究科・博士課程修了(美術解剖学専攻)。東京大学医学部助手(解剖学)などを経て、現在に至る。恩師・養老孟司氏と共著『解剖の時間』を27歳で出版し、以降の著作は約50冊。テレビ出演も多い。解剖学から美術まで、幅広いテーマと取り組む。著書に『脳の中の美術館』『美の方程式』『遠近法がわかれば絵画がわかる』など。


 











 

講  師:布施 英利
日  時:2016年11月19日(土)
時  間:18:00〜19:30
会  場:鞆の津ミュージアム
定  員:40名(要予約)
参加費:500円(当日、会場受付にてお支払いください。)
 
予約をご希望の方は、お名前と参加人数を info@abtm.jp 宛てにメールでお知らせください。



『Re: 解体新書 事始』その弐


201610151611197484_1.png

講師プロフィール

茂木 健一郎 (もぎ けんいちろう

脳科学者。1962年東京生まれ。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。専門は、脳科学、認知科学。
「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究するとともに文藝評論、美術評論などにも取り組んでいる。

 











 

講  師:茂木 健一郎
日  時:2017年1月29日(日)
時  間:18:00〜19:30
会  場:鞆の津ミュージアム
定  員:40名(要予約)
参加費:500円(当日、会場受付にてお支払いください。)
 
予約をご希望の方は、お名前と参加人数を info@abtm.jp 宛てにメールでお知らせください。

2016112515432442895_1.jpg
<自主企画展のお知らせ>

『Re:解体新書』

 

 『解体新書』とは、江戸時代の医師であった杉田玄白らが私たちのからだのかたちや仕組みを伝えるために翻訳し著した書物の名前です。そこには、実際にある人体の解剖と観察にもとづいて自己を知ろうとする近代科学的な視線がつらぬかれていました。それを読むことで初めて、私たちは自らのからだの現実的な輪郭を知ることになったのです。また同時に、そうした解剖学的な知は、私たちがどのようにして今の姿になったのかという進化論的な由来を伝えるものでもありました。それは、人間と他の生物との連続性を告げることで、先祖にあたる多様な生命の営みが受け継がれて混在する結節点として自らの身体を再発見する見方を私たちに与えた、というわけです。その意味で言えば『解体新書』とは、この地上で生きるものとして人間だけを特別視することなく、多様な生の共存がすでに自らのからだにおいて実現している、という寛容な自然の歴史的現実を伝えてくれる書物でもあったといえるでしょう。

 

 他方で、私たちのからだは、生まれてから死ぬまで常に変化し続け、同じ状態にとどまることはありません。成長して伸びたり縮んだり、凸凹と硬くなったり柔らかくなったり、密になったり粗になったりして、心身のあり方は全くもって一様ではないのです。あるいは、生まれ持ったからだが人と大きく異なっていたり、病気や事故や老化などによって身体器官の機能が失われることで、皆ができることやそれまでにできていたことがうまくやれなくなることもあるでしょう。そのような身体条件の差異や変化に直面した時でも、私たちは、もとの機能を代替する可塑的な心身能力を生かして、姿形や器官の能力を補ったり、それを超え出るための身体拡張技術を開発することによって、自らのからだの境界線を自在に書き換えたり、縫い合わせたりしながら、与えられた環境をどうにかして生き延びようとしてきました。そこにあるのは、自然/人工を分類する境界線を解きほぐし、今ある規範的な身体観や倫理を無効にするような、新たな在り方をしたからだにほかなりません

 

 そこで本展では、多様なからだの在り方を映し出す創作を集め、展示いたしました。私たちのからだに宿された可能性を複層的に理解し、新たなからだの見方をつくり肯定していくためにひもとくひとつの「書物」として、ここに本展を開いてみたいと思います。

 

<出展者>
ーーーーーーーーーー
上野 良太
岡 雪江
渡辺 航一郎
タナカ マコト
winky.ω
Verg
Kanoguti
コセキ アツシ
鈴木 智
ヴィヴィアン佐藤
サエボーグ
ーーーーーーーーーー

2017032216334019298.jpg

 

↑上の画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇   Re:解体新書事始め<関連イベント>  ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 


2017032216211618168_1.jpg
事始その壱 トークイベント
講 師:布施 英利
日 時:2016年11月19日(土)18:00-19:30
定 員:40名
参加費:500円

2017032216211618168_2.jpg
事始その弐 トークイベント
講 師:茂木 健一郎
日 時:2017年1月29日(土)18:00-19:30
定 員:40名
参加費:500円

2017032216211618168.jpg
事始その参 ワークショップ
講 師:ヴィヴィアン佐藤
日 時:2017年3月4日(土)10:00-17:00
定 員:10名 (0歳〜何歳でもOK)
参加費:500円

みなさま、ご来館のほど、ぜひともよろしくお願い致します。
 
展覧会情報は以下の通り:
ーーーーーーーーーーーーーーーー
鞆の津ミュージアム自主企画展 /『Re: 解体新書』
会期 / 2016年11月12日(土)〜 2017年3月5日(日)
休館日 / 月・火曜日(ただし、祝祭日は開館。12/30-1/3は休館)
開館時間 / 10:00 〜 17:00
観覧 / 無料
主催 / 社会福祉法人創樹会 鞆の津ミュージアム
助成 / 一般財団法人 ツネイシみらい財団
お問い合わせ / TEL: 084-970-5380 FAX: 084-970-5381
e-mail / info@abtm.jp
ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

2016101513412734759.jpg

【次回、企画展】

Re:解体新書

期間:2016年11月12日(土)

〜 2017年3月5日(日)

午前10時〜午後5時
月曜・火曜日休館
入場無料
主催 / 社会福祉法人創樹会 鞆の津ミュージアム
助成 / 一般財団法人 ツネイシみらい財団

展示情報は、随時更新していきます。
最新情報は、鞆の津ミュージアムFacebookをご覧ください。